耽溺
天空に蒼白き月
精緻な浮き彫細工施したる硝子扉
小夜風そよげば
揺らめく薄織りの目隠し
美しい啼き聲は最早潰えて
官能の焔爆ぜる軀
軋る臥榻の上で際限無く敷布搔き乱し
幽けき蘭燈の光に煙る黄金髪
熱帯びた蒼穹の流眄に焚付けられて
喘ぐ唇
強引に拇指で割ったなら
羞恥の仕草で伏せ睫毛
躊躇い勝ち赫い舌先ちらり為て
本髄を犯す甘噛みの意趣返し
今宵は如何許り
仔猫と不埒 戯れてーーー。
幾つもの季節が過ぎ
逝って仕舞った事実
刹那でも後ろ背見遣れば
忽ち氾濫する感情に成す術無く
心の奥深い何処かに緘した言葉
躊躇いつゝ聲に為て---I still love you.
妄想なんぞで
現実逃避を図つてゐるのでせう
臓腑を抉られるような
苦悶と悦楽に
朦朧とする意識
軀を焦がす灼熱の存在を
指で撫ぜた
瞬く度に落ちる雫
赫い舌先で
そろり絡め取っては
こくんと小さく喉を鳴らす
艶を帯びた低音で
優美な鎖骨の上を
噛めと命じた
戸惑いがちに
素肌を喰む振りで
下手な誤魔化し
刹那
加速度的な衝動に
容赦無く掻き乱されて
潰える間際
やさしさだったと気付いた
虚勢
可愛いと囁いて
腰細の美貌を抱き寄せ
戯れにくちづけるまで
ほんの数秒―――
思春期には最適な暇潰し
幾億の夜を巡っても
恋は醒め
愛など鼻先で嗤った
諦観という名の假面の下で
もっと深く求めて欲しいと願った
其の華奢な指先の
ひと撫でで
臆病な子供の核心を
いとも容易く暴かれて仕舞うだろうが……
日付にちなんでジノルキな妄想とかやってみたんですけど……
3×10=ジノ(攻)×ルキアーノ(受)
いや、矢張りいいです…。
何か無理っぽい……組み敷かれるルキアーノ……
…なんて、
……うん…ちょっと可愛いけど(!!)。
自分が書いている二人は、精神的にはジノ×ルキなんですが…。
年の差もあるので、
ジノは攻というより受のままで小悪魔な感じでしょうかね…。
耳の孔とか舐めて、『へぇ…感じちゃうんだ?』みたいな。
で、カチンときたルキにガンガン揺さぶられて、
『……だって…いつも無理やり…だ…から…』
的な言い訳をしてあっさり降参。
あれ?
何かフツーに恋人設定のR18妄想ですけど(爆)。
いやいや、ちょっと待て待て。
うちの二人は、どっちかって言うと恋人になっても……
ジノ:もう、すっごい頭きた!馬鹿馬鹿!ルキなんか大っ嫌いだ!!
ルキ:……ルキ…な ん か…、だと?(←ブチ切れ)
モニ:え、怒るの…そこ?
みたいな感じです。
で、上の言い訳に戻るといいですよ(嘘)。
外野はバカップルをキャッキャ追い回して日々楽しんじゃうとか。
この二人、ホント妄想の源泉だな…。
さて。
実は今月に入ってあまり体調が思わしくなかったのですが、
一昨日から微熱の所為か首筋に発疹が出て、
流石に無茶したかなと反省。。。
更新ペースを少しだけゆっくりにしようと思います。
で、
今書き進めている『Pietà』は、
完結をちょっと先延ばしします。
多分全12話になります。
二人の間には空白の3年があるので、
仔ジノ時代のエピソードはなるべく拾っておきたいなぁ…と。
ジノルルは、
相当遅くなると思いますが糖度高めを目指します(笑)。